すでに書き綴ってきましたように、今回はA寝台・シングルDXとノビノビ座席という
天と地の二本立ての家族旅行をしてきたわけですが、この列車の他の乗客の方々は
出雲市駅からではなく途中乗車が多くて、未使用状態のお部屋を少し見ることができました。
一番数が多い「シングル」
B寝台・一人用個室ですが、シンプルですっきりとしたつくりの印象を受ける快適な部屋です。
というか、国鉄時代のプルマン式A寝台に近いものを感じます。
ただ個室になった分だけベッドの幅を狭めてドアとベッドのすきまを作ったことで
B寝台となったのでしょう。 とにかく、快適で居住性の高い部屋です。
セキュリティーはシングルデラックスと同様のテンキ―で4ケタ入力方式です。
このベッド、ドア近くは幅が狭くなっています。
ドアを閉めても立てるようにということなのでしょうね。
小さめのものならキャリーバッグも置けそうです。
使い捨てカップ、鏡などもあり、一人旅には一番おすすめしたい部屋です。
荷物が多い人向けのシングルツイン
これって、一人で使うのは贅沢とちゃう? と言いたくなるのがシングルツイン。
ひとつの部屋に2段のベッドがありますが、基本的には一人用個室。
上段ベッドは補助的なもので二人でも使えますし、荷棚として使ってもいいですというもの。
もちろん、2人使用時は補助ベッド使用料が追加となります。
角度を変えて見たシングルツインはこんな感じです。
こちらもセキュリティーはシングルDXと同様のテンキ―で4ケタ入力方式です。
ドアと壁のすぐ際にカラーボックスのような棚がありますが、
これは棚と上段への階段を兼ねたものです。 よく考えてますね~。
上段にある転落防止ひもを見ると国鉄っぽさの名残を感じます。
階段兼棚をもうちょっとよく見てみましょう。
結構な奥行きもあるので棚として十分に使えそうです。
もう、ここに住みたい!(笑)。
その他のB寝台個室
この他に、二人用でサンライズツイン、一人用でソロという個室B寝台があります。
●サンライズツイン(二人用個室)
シングルデラックスがある4号車の、1階部分にあたるのが2人用のサンライズツインです。
私たち家族が第一候補としていたのはこのお部屋でした。
残念ながら、通路から簡単にお部屋を拝見できる構造ではないので写真はないです。
寝台幅が70cmと細いので、添い寝は少々きついですが、
本当に小さなお子様となら家族旅行に使えます。
単純にお二人ならとっても快適だと思いますよ。
●ソロ(一人用個室)
3号車に設けられている20室の一人用個室・ソロ。
ブルトレ時代にもあったこの名称は、ブルトレのソロにもあった数々の出っ張りが特徴的な、
懐かしさと窮屈さが入り混じる車両(お部屋)です。
上段と下段の限界あるスペースを最大限生かしあうための出っ張りによって、
圧迫感がありますので、約1000円の料金差以上に快適なシングルの方がおすすめ。
3号車にあるラウンジ
シャワー室とラウンジは、長距離バスには真似できない設備ですね。
8つの椅子が設置されたパブリックスペース、ラウンジ。
ここでゆっくりとお菓子を食べながら、シャワー室の空きを待つ人もいるでしょうね。
シンプルでクールな空間で、テレビの雑音などもありません。
静かに流れる車窓を眺めるのもいいと思います。
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全体として、この車両の構造はよく考え抜かれていると思いますね。
鉄道車両の可能性を感じさせてくれる列車でした。