これまでにも何度かこのブログで取り上げてきた被災路線・仙石線。
高城町~陸前小野の線路を内陸部に移設するということで、
そのルートが発表になりましたが
(参照:仙石線・被災区間の新ルートが公表されました! )
それと並行して進められているのが
東北本線との接続線計画。
東北本線塩釜~仙石線高城町駅の両線が並行している区間で
約300メートルの接続線を新設する計画です。
この東北本線(交流)と仙石線(直流)はこれまで長い間、
乗り入れを見送られてきた異電化路線です。
それをついに融合しようという計画が動き出しているのです。
◆どんな車両で乗り入れ実現?
これまでの発表では、交直両用車両ではなく、
ディーゼル車両を使用するということしか明らかになっていませんでした
それで、“一鉄道ファン”として個人的に想像していたのは、
現在仙石線の石巻側復旧区間で走っているキハ110系を使うことでした。
仙石線が全線復旧するときには205系が走ることになりますし、
仙台石巻直通快速(小牛田経由)がなくなるでしょうから、
連絡線経由の直通列車にキハ110系を使えばいいかと・・・。
◆新造車両はディーゼル・ハイブリッド車
さきの7月2日、JR東日本は仙石線・東北本線接続線用に、
2両編成のハイブリッド列車を導入すると発表しました。
それによる運転計画では、仙台~石巻の所要時間が、
以前の仙石線快速の1時間15分から20%短縮の約1時間に短縮するそうです。
運行開始はを2015年の予定。
ディーゼルエンジン発電機と蓄電池の2種類の動力源で走行するHB-E210系は、
動力性能の高さだけでなく、環境に優しい車両でもあり、
今後のJR東日本のローカル線の顔になる存在かも。
2両編成ということで心配はいりませんよ。
8両編成までつなげることができるそうですから。
新製両数は8編成、16両の予定です。
◆HB-E210系についてもっと詳しく・・・
JR東日本では6年前の2007年に、キハE200系という車両を開発して、すでに長野県などを走る小海線に導入しています。
どうやら、この車両が開発された時点ではHB-・・・という形式名の付け方ではなかったようですね。
参考:【キハE200系紹介・・JR東日本サイト 】
でも、基本的には同様の方式の車両となるようです。
ディーゼルというとPMやNOxといった公害物質のイメージがあるかと思いますが、キハE200系も、新型のHB-E210系も
ともに排出量を約60%低減しているそうです。
そして、燃費もいいんですね。
HB-E210系ではそれ以外にも、車内照明をすべてLED化して消費電力量を抑えていたり、
片側あたり3扉として、スムーズな乗降性を図っているという特徴があります。
この扉は、寒冷地向けに「半自動機能付き」となっています。
さぁ、営業運転まであと2年ありますが、今から登場が楽しみですね!