仙石線が寸断されてバス代行輸送が続いている中、
石巻から仙台に向かう人たちにとても重宝されている朝の列車、
「仙台石巻直通快速」。
小牛田経由でありながら途中駅には一切停まらずに仙台に向かい、
最速の列車となっているこの列車に特派員さんが乗車しました。
ちなみに、昨年も6月にこの列車の乗車レポートを掲載しております。
◆早朝の石巻駅
昨年の同じ列車より1分だけ遅い出発(到着は同時刻)になった直通快速。
今年は6時28分発のダイヤで石巻駅3番線からの出発です。
この日の編成は前から、
キハ112-151/111-151/110-123/110-126の4両編成です。
前の2両は陸羽東線でも頻繁に活躍しています。
やはり、この列車、乗車率は高いですね。
とは言っても、都会の満員電車のような様相ではなく、
あくまで100%着席に近いような状況といったところです。
あれ、この料金表示器って「水郡線?」 のようです。いったいなぜ?
◆すれ違う列車・去年との違い
さて、列車は石巻線を西に向かいます。
目指すのはまず小牛田駅です。とは言っても、停車駅ではありません。
鹿又駅では下り列車とすれ違います。
昨年との違いは・・・・
そうです。
昨年は渡波行きでした。一駅だけですが復旧区間が伸びたんですよね。
女川駅は壊滅状態だったのと、移転のため、まだ復旧には至っていません。
さて、列車は小牛田までやってきました。
◆客扱いのない小牛田駅
6:55分。小牛田駅到着。
ここでは客扱いが行なわれないため、ホームのない側線に入ります。
これは昨年と同じですね。でも、隣に貨物列車がいるのは相違点です。
DE10かな・・・、あ、DE11だ! ちょっとレア感ありです。
リゾートみのりやマンガッタンライナーが停まっているのが見えますね。
小牛田駅の楽しみのひとつです。
◆東北本線を快走
小牛田駅を出ますと、すっかり電化された区間を走ることになります。
それでも、国鉄時代の気動車とは違って、電車に見劣りすることはありません。
加速性能もなかなかのものがあります。
松島駅で先発の仙台行きを抜かしていきます。
◆思いがけない出会い
仙台到着前には2か所ほどお楽しみの場所があります。
ひとつは東仙台にある仙セン。
そしてもう一つはもう少し手前にある仙貨です。
その仙貨に思いがけないお客様がいました!
お分かりになりますか?
EH800。青函トンネル用の機関車です。
◆仙台駅に到着
仙台駅5番ホームに到着しました。
到着は7:35。所要時間は1時間7分。去年よりは1分短くなっています。
やがては消える列車でしょうけれども、復興までの間の足として活躍したことを
多くの人の記憶に刻んでいただけるのではないでしょうか。
HB-E210系を使って走る姿も見てみたいなぁ
なんて思うのは私だけでしょうか。