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Channel: ヘッドマーク・鉄道デザイン博物館 広報部2代目花梨
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前作とどこが違うの?「特急マーク図鑑」~解説その1~

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おかげさまで反響をいただいております特急マーク図鑑」(旅鉄BOOKS010)

楽しみにしてくださっている皆様、本当にありがとうございます。

 

さて、2015年8月に双葉社から出ました「特急・急行トレインマーク図鑑」とは

どんなふうに違うんですか? というご質問をいただいておりますので、

何回かに分けてご紹介します。

 

【1】 トレインマークのクオリティーが格段に向上!

実は、このトレインマーク類のトレースを始めたのが2009年。

Adobe Illustratorを使ってデザインデータを作る練習台として

列車のトレインマークに着目したのが始まり。

 

でも、当初は使える技術のレパートリーが少なく、表現方法も限られていました。

だからその中でマークの種類ばかり増やしていた時期のものを含め、

ある程度レベルが上がってきたかな~というくらいの7年目までの制作物をまとめ、

一冊の本に仕上げたのが前作でした。

 

もう一つの問題はトレースに使える画像が入手しにくかったことがあります。

実際にトレース作業を行なった経験者の方はお分かりかと思いますが、

ベース画像を大きく拡大してそれをなぞることで精度が上がります。

ここ数年で何が変わってきたかというと、オークションなどに実物が出る!

意外な掘り出し物画像が手に入りだしたことです。

 

それまで「ボケボケ画像」から想像力をたくましくして目を細めて

見ていたイメージとはずいぶん違っていることに気付いたこともあります。

ひとつ実例をご覧になります?

 

こちらは2011年6月にご紹介したあまぎのマーク。

特急あまぎ号ヘッドマーク

けっこう苦心してワサビの葉を描いていますね~。

でも、後にもっとはっきりした画像を入手。

作り直したのがこちら↓

やっぱり違いますよね。

(前作の本でも、あまぎについては2枚目画像を用いました)

 

さて、前作から3年!

こんな感じでマークのトレースを「新たなデザイン」の追加だけでなく、

すでに作っていたデザインについても修正したり一から作ったりして、

より一層正確に、本物を再現するように努めてきました。

 

同時に、それぞれのマークが使用されていた年代についての調査も

可能な限り進めてきましたので、できるだけその情報を含めています。

 

だからこそ、「マークを見て楽しむ」プラス「資料的価値」を意識して

仕上げることができたのではないかと思います。

発売は5/17となっておりますが、ご予約いただくことができますので

どうぞお手に取っていただけますよう、よろしくお願いいたします。

 

特急マーク図鑑 列車を彩るトレインマーク (旅鉄BOOKS)


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