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Channel: ヘッドマーク・鉄道デザイン博物館 広報部2代目花梨
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サンライズ出雲に乗ってみて鉄っちゃんとして感じたこと ~入線時刻と車内・シングルデラックスのこと

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2018年8月8日発、上りのサンライズ出雲に乗ってきました。

「上り」サンライズ出雲にした理由

今回、小さい子供二人を含む家族4人で乗車してみました。
そう、子どもとの約束を果たすということがそこには含まれていまして、
寝台特急の旅を十分に楽しんでほしいという思いがあったのです。
 
そうしますと、22:00東京発の下りサンライズ出雲だと、
乗ったらすぐ 「そろそろ寝なさい」 となるので可哀そうですよね。
 
というわけで、まだ明るさが残る18:51に出雲市を出発する上り列車を選びました。
↑ 始発時点での明るさはこんな感じです。・・・出雲市駅にて

サンライズ出雲に乗る前に驚いたこと

夕方、ちょっと早めに出雲市駅に到着しました。
初めての一畑電鉄(ばたでん)に乗って着いた電鉄出雲市駅は高架駅です。
JRの出雲市駅とほぼ同じ高さですが、お隣ではなくホームの端と端で手が届きそうで届かない、
そんな位置関係の別の建物です。
 
JR高架下に百均ショップを含むシンプルでかわいい雰囲気のモールがあります。
そこを抜けてJR出雲市駅の窓口に着きました。
 
「あの~、サンライズ出雲号は何時から乗車できますか?」
そう尋ねると驚きの返事が返ってきました。
「18:51発で、5分前の入線ですから18:46からですよ」
 
「え!」 そんなに直前だとはびっくり!
私たちが寝台特急での旅をするのは4年ぶりのことなのですが、
30分以上前に入線するトワイライトエクスプレスの印象が強かったのです。
 
入線してからゆっくりと先頭車両のところまで行って記念写真を撮ったりして
まったりとした時間を過ごすことを願っていたんですが、わずか5分では本当に慌ただしい。
 
お尋ねしたところによると、以前は10分前だったようです。
このホームは18:27発の特急やくも30号の発車後はあいています。
となりのホームに入ってくる上り列車が18:41着でありますが、
その5分くらい前に入線していればその点での干渉もなく、うまくいくと思うんですけどね。

いよいよサンライズ出雲に乗ってみます!

今回私たちはシングルDXというA寝台とのびのびカーペットをとりました。
希望はサンライズツインだったのですが取れなかったためです。

●まずは4号車の通路から

噂に聞いていた、ミサワホームが設計製造に加わったという内装は
とても高いクオリティを感じるものでした。
見てください、このウッディーな通路を。
女子旅にも人気の列車だということ、うなずけます!
ブルートレインの客車の記憶をたどると、窓の下の部分が出っ張っていて、
肩幅に比べて床部分の幅がとても狭くて歩きにくかったと思うのですが、
このスッキリとした設計は余裕を感じられるものでした。

●シングルデラックス(A寝台)の個室内

ウッディーな温かみと清潔感は通路だけではありません。
そして目の前から天井へと伸びあがるような曲面窓。
今はやりの豪華列車とは全く異なる、「走るビジネスホテル」といった感じです。
心地よく揺られながらの一夜を過ごすのには十分快適な空間だと感じました。
寝台幅も85cmということで、B寝台標準の70cmよりずいぶんゆったりしています。
これなら小さな子供の添い寝もそれほど苦痛ではありません。
(実は、妻が子供二人と添い寝しちゃいました。私はのびのびの方です(笑)。)
枕と上掛け、浴衣、そして持ち帰り可能なスリッパが用意されています。
頭元、窓の横には放送のスピーカーが、そして上方には読書灯が。
ちなみに、この頭の壁の向こうは、対称に配置されたお隣の部屋の同じ部分です。
写真ではわかりにくいですが、すぐ右に見える扉よりも頭部分の方が奥行きがあります。
この扉の向こうはお隣の部屋と共用の階段です。
ほどよく配置されたテーブルも一人用としては十分なものでした。
そして、これぞA寝台だよねと感じるのが洗面台です。
大きな鏡によって実用的であると同時に一層の明るさや解放感が感じられます。
照明器具の上にあるエアコンの吹き出し口も、風量や風向を手動で変えられます。
 
 

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