最後の定期ブルートレインの最後の日
・ここ数年のダイヤ改正では、櫛の歯が欠けていくように、
ほぼ毎年寝台特急が去っていくのが慣例となっている。
あかつきなは・富士はやぶさ・北陸・日本海・あけぼの
そして今年はトワイライトエクスプレスと北斗星。
ついに「一世風靡したブルートレイン」が表舞台から去って行った。
栄光の1レ寝台特急北斗星が最後の仙台駅へ
列車番号1。ただの番号にすぎないと普通の人は思うけれど、やはり一番の花形列車が背負ってきた番号。それが消えていくのは寂しい。

アラフォーの特派員の思い
今回この写真を撮ってきたのはうちのアラフォー特派員。その彼は実は最後まで乗ることができなかった人の一人。
でも仙台駅出発を迎えた北斗星に「ありがとう!」と叫んでいた人たちと
同じ言葉を心の中で叫んでいたといいます。
夜空の下を灯りをともして走る姿、
満開の桜の下を早朝に走る姿・・・・
学生~社会人と、この東北で過ごしてきた風景のひとつとして
心のページに刻まれているようです。
もうずいぶん前のことになるようですが、
「21世紀に残したい昭和の名曲(?)」といった企画のTV番組で、
いい日旅立ちがながれ、上野駅での北斗星が映し出されたそうで、
それだけ「旅」を印象付ける列車だったことを若かりし頃の彼も感じたのでしょう。
もう帰ってこない北斗星のエンブレム
・公式発表通り、4月~8月には臨時列車として設定されているようだ。
とはいえ、すべてJR東日本の車両で構成されるため、
JR北海道所属車両のみに飾られていたエンブレムが見られないのだ。
最後の日々、臨時列車として運転する時、個室寝台を中心とした編成、
ロビーカーの施設部分拡大がみられるのは
有終の美を飾るという意味合いなのだろうか・・・。